体臭予防にミョウバン風呂がいいって聞いたけどどうなの?

体臭で悩んでいる方は本当に多いです。汗が多くて汗臭さで悩んでいたり、ワキガのニオイで悩んでいたり。そういう方にミョウバン風呂がよいという話があります。ミョウバンは消臭効果が期待できますからね。

 

ミョウバン風呂ってどうやって用意したらいいのわからない方が多いと思いますので、今回はその用意の仕方や期待できる効果などをお話ししていきたいと思います。

 

 

ミョウバンってどういうものなの?

ミョウバンのことがよくわからない方のために、ミョウバンとはどういうものなのかをまずはお話ししていきます。

 

ミョウバンとは硫酸カリウムアルミニウム(12水和物)のことです。ローマ時代の昔から、皮なめし剤、沈殿剤、消臭剤などとして利用されてきました。この時代だと今のような上水道はありませんから、濁った水を飲用・食用として利用することも多かったんです。このミョウバンを濁った水に入れておくと、汚れが沈殿し、上澄みを飲用・食用として利用することができました。

 

また、茄子の漬物に入れることで、あの皮の紫色(アントシアニン)を定着させる効果があります。イモ類や栗の灰汁抜きにも使いますね。食用として利用しますので、安心して使うことができるのも嬉しいところです。

 

ワキの制汗・消臭にも使われてきました。古代からその性質が利用されてきたんです。昔の人の知恵って本当にすごいなぁと思います。

 

古代から利用されてきたっていうことは、天然の成分であるということでもあります。現代のように合成された物質を作り出す技術が無い時代に使える物質というと、自然界に存在する物質であるということです。どこにでもある物質という訳ではありませんが、その価値を古代から認め、採取していたんだと思われます。

 

このミョウバンは天然の温泉にも含まれています。日本にも天然のミョウバンで有名な温泉があります。大分県の明礬(みょうばん)温泉という温泉です。

 

この明礬温泉の湯の花はとても有名ですが、これは温泉水に含まれるミョウバンが固まったものです。湯の花小屋と呼ばれる、茅葺小屋で湯の花が作られています。江戸時代から変わらず作り方をしているといいますから驚きです。

 

明礬温泉の湯脈は、地下30cmのところを流れているくらい地表に近く、湯の花の作り方はとても特徴的で、世界でここだけの作り方をしているそうです。そしてこの湯の花は薬用で、日本の湯の花の中では唯一、医学部外品として認められています。それだけ高い効果があるんですね。

 

 

ミョウバン水の作り方

ミョウバン水を作るには焼ミョウバンを手に入れる必要があります。焼ミョウバンというのは、ミョウバンを加熱して水分を飛ばしたものです。スーパーや100均、ホームセンターで手に入れることができます。焼ミョウバンは食用、薬用、工業用とありますが、食用は簡単に手に入れられるのでこれを使います。

 

使うものはこの焼ミョウバンと水、1.5Lか2Lのペットボトルを用意します。目安は水1.5Lに対して焼ミョウバン10g。サイトによっては50gというところもあります。焼ミョウバンをペットボトルに入れ、そこに水を注ぎかき混ぜます。すぐに溶けませんので、冷暗所で最低24時間は放置します。24時間後にまだ溶け切っていなかったら、もう24時間くらい置いて様子を見てください。

 

これがミョウバン水です。暖かい時期だとミョウバン水が悪くなりますので、誤って飲んでしまわないように大きく表示し、冷蔵庫で保管するのがいいと思います。

 

 

ミョウバン風呂はどんな効果があるの?

ミョウバン風呂にするには、お風呂に250ccくらいのミョウバン水を入れます。(1.5Lの水に10gの焼ミョウバンを入れて作った場合)たったこれだけでミョウバン風呂になります。簡単でしょ?大した金額にもなりませんからね。

 

あとはいつものお風呂に入るつもりで入浴してください。特別変わった入り方をする訳ではありません。だから楽ですよ。

 

ミョウバンには殺菌作用、制汗作用、収れん作用があります。ですからこのミョウバン風呂に入ると体を殺菌してくれます。体臭の原因として、汗に含まれる成分を雑菌がエサとして分解されるためにニオイを発生しますので、その雑菌を殺菌することはニオイの発生を抑えることになるんですね。

 

また制汗作用がありますから、汗を抑えることが期待できますね。それに収れん作用もあります。これは毛穴を引き締める作用ですので、汗が出づらくなるんです。ニオイの発生には汗が絡んできますので、その汗自体をあまり出なくさせるということはニオイの発生を抑える効果があるということになります。

 

さらに、毛穴に溜まった汚れを取る効果も期待でき、肌がすべすべになるという声も。これは早速試してみなくちゃですね。

 

カフェインは発汗作用があります。汗はニオイが発生するもとになりますので、発生を抑える必要があります。カフェインの入ったコーヒーやお茶をいっぱい飲むと汗が出やすいので、お風呂に入った後にカフェインが入った飲み物を飲んでしまってはせっかくのミョウバン風呂の効果が半減してしまいますので注意してくださいね。

 

 

ミョウバン水はお風呂に使うだけじゃない いろいろな場所に利用できる

体のニオイを抑える

ミョウバン水は様々な場面で利用できます。20倍程度に薄めてスプレー容器に入れ、体の臭うところに吹きかけます。ワキや足の指など。そうすることで消臭効果を発揮します。営業職でお客様宅を訪問するような方の場合、靴を脱いで家の中に入る場面があると思います。お客様宅を訪問する直前に靴下の上からミョウバン水を吹きかければニオイを抑えることができますよ。

 

また、暑い時期に汗のニオイが気になる時は、トイレや更衣室で服の上から吹きかけても効果があります。もちろん汗のニオイがキツイ時は下着を取り換えるようにしてください。そうすることでよりニオイを抑えられますからね。

 

洗濯時の生乾きのニオイを抑える

洗濯する時も使えるんです。すすぎの時にミョウバン水原液を50cc程度(試してみて加減してください)を入れると、生乾きのニオイがしなくなります。これで梅雨時期には特に安心できますね。生乾きのニオイは雑菌の繁殖によるものですから、ミョウバンの殺菌効果で雑菌の繁殖を抑えるという訳なんです。

 

汗をかいた時に臭うのは、服の繊維の奥にある、洗濯では落とせなかった雑菌によることがあります。ミョウバン水で服の繊維の奥の雑菌を殺菌することで、汗をかいてもニオイを抑えることが期待できます。

 

浴室のカビの発生を抑える

浴室のカビ、発生しちゃうと取り除くのが結構大変ですよね。手が届きづらい場所だったり、ちょっと凹んだ場所だったり。だったら発生しにくいように普段からしておけばいいんです。やり方は簡単です。ミョウバン水をスプレー容器に入れ、発生しやすい場所に入浴後に吹きかけるだけ。ミョウバンの殺菌作用でカビが発生しづらくなります。ぜひお試しあれ。

 

生ゴミのニオイを抑える

暖かくなってくると、ゴミ箱の中の生ごみがどんどん臭うようになってきますよね。ゴミ箱にミョウバン水を吹きかけてください。ミョウバンの消臭効果が発揮されます。

 

食器洗浄機のニオイを取り、カビも取り除く

食器洗浄機の中は、湿気と温かい温度のためにカビが繁殖しやすい環境になっています。また、食器に付いていた油分などが食器洗浄機の内部のあまりお湯が届きづらい部分などに付着して、それがニオイの元になったりします。

 

そこで食器洗浄機のクリーナーの代わりにミョウバン水を使うんです。ミョウバン水が内部を殺菌し、カビを取り除く効果が期待できます。また、その消臭効果でニオイを抑えることができます。食器洗浄機は使用後、扉を開けて湿気と温かい空気がこもらないようにしてください。それだけでもカビの発生を抑えることができます。

 

 

まとめ

食用として販売している焼ミョウバン。安心して使える天然の物質です。ミョウバンの持つ優れた殺菌作用や消臭作用、制汗作用、収れん作用は、体のニオイ対策に古くから役立ってきました。それは現代でも変わりません。

 

ミョウバン水原液を作りさえすれば、毎日のお風呂にも使えますし、洗濯にも使えます。どちらも体のニオイにとても関わることです。安く作れ、様々な用途にも使えるミョウバン水は、ニオイで悩んでいるあなたにとって心強いアイテムとなるでしょう。

 

ミョウバンの優れた作用を使いきるには、その特性や使用方法を知る必要があります。体のニオイで悩んでいるあなたには、特に上手に使っていただきたい成分です。上手に使い、あなたの体のニオイを抑えることに繋がれば、これほどうれしいことはありません。